ページ内目次
当店では縁あって市内の公共工事も施工させていただいております。
右は工事着手前の写真ですが、乗用車(軽)一台がやっとの道幅の道路に配水支管をφ50mmのポリエチレン管を布設いたします。
(黒板の文字は公共工事のため、あえて加工していません)
材料検査の様子です。
これの前に材料承認図集を市役所の担当監督員に提出してから材料検査を受けます。
こうして使用する材料の材料承認と、同じものが使われているかや、不良その他が存在しないかを全量検査で写真に収めます。(写真左)
これをしないと現場が始まらない、いや、始められないとでも言いましょうか。
材料検査を受ける前にもう一つ作業工程というか書類の提出などがたくさんあります。
施工計画書や工程表、さらに付近住民への挨拶廻り、工事看板の設置などなど ・・・
すべてOKになりましたら、実際に現場に取り掛かります。
まずは地下埋設物の確認のため、試掘作業をします。道路にカッターを入れ、掘削をはじめたとたん、すぐに出ました。排水」管です・・・でかいし、しかも浅い・・・そしてど真ん中ドストライク・・・
当社の担当する公共工事は、結構こういった場面が多く、厄介なことに遭遇するケースが多々あります。
やれやれ、作戦を立て直し今回は埋め戻し。
担当監督員と意見交換をして後日作業再開です。
結局カッター幅を増やし、地下埋設物より300mm以上の離隔が取れるようにしました。
仮舗装面積が設計よりちょっと増えちゃいますが、その辺は企業努力ということになってしまうのでしょうか。
苦労が付き物です。楽して利益を得るということは決してお天道様が許しちゃくれないのでしょうね
さて、本掘削工事と管布設工事が始まります。
本現場では、道路幅が狭く残土処分が困難なため、小型の土砂運搬車を使用します。これがすぐれもので、自走はもちろんのこと旋回、ダンプもするんです。
しかし、欠点が・・・バックホーのバケットにして4、5杯ですぐに満載になってしまい、そのつど残土を処分するのですが、そのタイムロスがもったいない・・・
ですが、このような現場では仕方ありません。
でも、普段乗れる機会のない機械ってなんか楽しかったりしてしまいます。
掘削および配管の様子です。
今回は海の近くの現場といことで、既存良質土使用ということなので通常管の周りに保護砂を埋め戻すのですが、それは不要です。
既存排水管との離隔も確保でき、なんとかうまく収まりそうです。
ポリエチレン管はφ50mmともなるとなかなか自由がきかなくて、さらに重い、そして取り回しが困難です。
しかも30mの巻になっていて継手は必要最小限の分岐箇所となったりするので、掘って埋めての一日の作業の中断にはこの巻き物をかなり大きな円の状態で固定してバリケードで防護して、作業灯で歩行者などへの注意喚起や、安全管理を必ずしておかなければいけません。
うーん、このあと載せたい写真が山ほどあるのですが、紙面の都合とUP容量の関係でこの辺にしておきます。
ということで写真をビフォーアフターでほんの一か所ですが並べてみました。
ちょっと写真アングルが違いますが舗装工事まで完了した後までの写真です。
ですが、このあと完成書類が山積みで終わったわけではないのが公共のお仕事なんですがね。
今回の工事は給水本管の耐震化にともなう布設替え工事です。
今回の工事では富士市で導入間もない耐震管GXという管種を使用いたします。
この管種は全国的にもまだ認可されたばかりの耐震管で、もちろん私どもの会社でも初施工となります。
左の写真は公共工事のお約束であります材料検査状況の一場面です。
では、施工した工事を順を追って説明したいと思います。
ちなみにGX管はこんな感じになっていまして、つまり、ロックリングと呼ばれるリング状のバネで管の抜けを抑止し、管が地震などにより揺さぶられた場合にはこれが効いて抜けませんし、前後の遊びがある為、引張やたわみに強い構造となっているのです。
すでに採用されていた耐震管であるNS形と構造的にはほぼ変わりありませんが、施工的に布設しやすかったり、掘削幅が狭くても接合が可能であったりします。
外見で大きく異なるのはその色です。普通ダクタイル鋳鉄管といいますと、黒い管というイメージがあるのですがこの管は外面耐食塗装がなされていて、見た目はグレー色です。ほんの少しのキズであれば自己修復するという特徴も持っています。
さて、現場はといいますと、水路沿いの2mほどの狭い通路に管を布設していく工事です。
しかも真っ直ぐではなく、ずっと大きく曲がってくびれています。正直やりやすい現場ではありません。
左の写真は施工途中の写真です。
残土は以前使用した小型の土砂運搬車で運びだし、入れ替え用の砂利を積んで、置場より往復するという、何とも効率の悪い作業状況でした。
そうそう、その水路の横断も3箇所ほどございまして、右の写真のようにブレーカーで水路の底部を斫り、水路の下を伏せ越しいたしました。
しかも途中から天候が急変し、雨が降ってくるは大変な仕事です。
だがしかし、公共のお仕事ですからそんな弱音は吐いていられません。
管の最終部分は行き止まりという事で、ブロー用の排泥弁を設置して完了です。
まだまだ苦労した現場で、たくさんの写真があるのですが紙面の関係上こんなところで終了したいと思います。
実際の現場と紙面上の設計では結構いろいろと食い違うものでございますなあ。
今回のお仕事は中学校の特別教室棟の耐震化工事に伴う給排水設備工事です。
今回も初の仕事で耐震に伴う給排水工事です。
今回の仕事は主体である建築工事、そして電気設備工事。そして我々の衛生設備工事となります。
工事の規模では我々の衛生設備工事の工事金額は最も少ない金額で、建築主体工事様の後を追いながら、工事を進めていく感じのお仕事です。
ガス設備工事は地元でガス工事をされています。草ケ谷燃料様に工事の依頼をしました。
富士川沿いの旧道で給油する際はぜひお立ち寄りください。
さて、実際の仕事の内容は主に換気扇の取替え、2F理科室の流し台の撤去、新規設置工事などなどです。
まずは仮設事務所の設置状況です。
これから数か月間お世話になる事務所でございます。
おっと、私ども衛生設備工事は工事金額が厳しいゆえに電気設備工事様の仮設事務所を間借りして居候させていただきます。
T電気工事さまありがとうございました。
ちなみに空調完備(熱中症対策のため)冷蔵庫完備(熱中症対策のため)でございます。
冷蔵庫には水分を切らさないように私ども設備業者が担当で飲料を切らす前にすぐに補充いたします。
さて、この工事は中学校の夏休み期間を利用し、限られた工期内に仕事を完了しなければいけません。
とても忙しい仕事です。
よって、綿密な工程会議が繰り広げられます。
みなさんとても真剣に会議取り組んでいますね。
さて、いよいよ現場が本格的に動き出します。
まずは建築主体工事様により、仮設の足場やバリケードが組まれた後現場の確認をします。
建築物が古いこともあり、配管の状況が悪かったり、やり直しが必要と判断した箇所はすみやかに布設替え、もしくは撤去いたします。
市担当監督員様との協議中です。
ありえない場所から給水管が出てきて解体作業中につついてしまうことも多々あったりします。
市担当員曰く「よくある耐震工事」だそうです。
そのような設計にない仕事も修理対応していきます。
それが耐震にはつきものだそうです。
私ども会社では今回が初の耐震工事でしたのでとても勉強になります。
というか、今年度で富士市内中の耐震工事は一通り完了らしく、施設建築課はなくなるというお話を聞きました。
現場のほうはいろいろありまして工期に間に合うか微妙でしたが、何とかうまくいきました。
本当にいろいろありました。
ハプニングはつきものです。それに備えてKY(危険予知)活動等は常にしておくべきです。
高所作業はもちろん安全帯使用義務がございます。
常に身の回りの危険を予知し、迅速に行動するよう、こころがけたいものです。
さて、仕上がりに近づいてきまして右の写真は通水、器具試運転の状況写真です。
ところでこの中学校、夏休み中とあって部活の生徒がちらほらいらっしゃる中で、職員室に特別教室のカギをお借りしにいった時の出来事。
「あっ!」
びっくりしました。
なんと、中学校時代の私の恩師です。
何も悪いことをしていないのにすっごく焦ります。それはまるで警察官に職務質問を受ける時の感覚に似ているかもしれません。
一気に中学校時代の記憶がよみがえります。
まあその話はさておき、なんとか現場のほうは無事に完了し、引き渡しができそうです。
建築主体工様や電気設備工事様、そしてガス設備工事様の草ケ谷燃料様にはとてもお世話になりました。
この場をお借りしましてお礼をしたいと思います。
このたびは本当にお世話になりました。またどこかの現場でお会いする機会がございましたら、よろしくお願いします。
今回の仕事は公園内の新設公共トイレの設置工事に伴う給排水衛生設備工事です。
ロケーションが最高で、おそらく日本一富士山が美しく見える公園なのではないかと自分の中で勝手に思っています。
そしてこの公園は広域避難区域に指定されていまして、震災などのいざというときには非難場所に指定されています。
みぎの写真は仮設の現場事務所の設置状況です。
今回の工事は公園内の場所が広く、置き場も十分に確保できます。
年末から年始さらには4月初旬までの工事となりますので、防寒対策やちょっとした打ち合わせ、道具の仮置き場等便利に使うことができます。
電気設備工事様との共同利用になります。
さて、材料検査の状況です。
まずは工事の順番で外回りから順番に進めていくので、外部使用の材料から検査を行いました。
管材関係はトイレ設置予定の入口側の広場に搬入いたしました。
管などの加工もここで行う予定です。
排水管の切り加工状況です。
管の切断、切削面のトリミングにはまわしのこツールを使用します。このツールは結構使い込まれていますが、現在は廃番らしいです。
専用のブレードで管の切断、トリミングが行えるすぐれものです。切削粉を集める金属製のガイドは溶接がはずれてしまっています。
内部、外部の配管状況です。建築予定場所の掘削部分へ配管をならべていきます。
手前から男子トイレ、多目的トイレ、女子トイレの順です。
横引き管が写真では見えませんがサンドマット保護砂で埋め戻しが終わっているせいです。
グレーの管が排水、通気管でブルーの管が給水管です。
この作業は基準点を出しながら設計図と照らし合わせながらピッタリの位置で出さなければいけないシビアな作業です。
とはいえ、この段階では荒配管段階で、このあと建築様が基礎の配筋、立ち上げが完了したのちもっと精度の高い位置まで位置合わせの配管を行います。
さて、建築工事様の配筋型枠が完了し、我々も配筋検査、スリーブ検査がひととおり完了し、コンクリートを打設しました。
年末年始ということもありまして、現場は休工となっています。
が、現場の巡回パトロールが建築、設備、電気それぞれ日にちを指定され、当番制で巡回パトロールいたします。
年始からとても忙しくなります。おそらく消費税のかけこみ需要やらなんやらで工程の遅れも懸念されます。すでに木材のプレカット加工が工場フル稼働の修羅場になっているそうで建て方が2週間ほど遅れるとのことでした。
年始早々コンクリートの養生期間が終わり、型枠が外れたのを確認し、立て方の遅れている期間を利用し外部の配管をします。
写真は雨水用の浸透ますの設置位置に透湿シートを設置し、浸透ます用の切り込み砕石を埋め戻ししています。
GL(グランドレベル)や基礎からの離れ、勾配を確認しながら施工していきます。
内部配管の様子です。建築工事様で出していただいた墨を基準にタイル目地の位置を出しさらに配管を振り込みしていきます。
管はすべてVP管という厚肉管を使用しているので、継ぎ手の種類が通常のVU管用より少なく、VPの50Aの管に関しては45度の継手ぐらいしかありませんでした。
75A、100Aの継手は11度、22度で対応できました。
ここで11度22度45度に関する計算式での斜めの部分の切り管寸法の算出方法を記載(覚え書きとして)しておきます。
画像をクリックすると別ウィンドウで開きます。
このように管芯をちょっとだけ微調整したいときにこの図面を使用しました。
45度の切り管寸法は計算式で算出できます。
VP50Aの場合 (管の芯々の離れX1.142(ルート2))−36mm(定数)=切り管寸法
VP75Aの場合 (管の芯々の離れX1.142(ルート2))−50mm(定数)=切り管寸法
VP100Aの場合 (管の芯々の離れX1.142(ルート2))−60mm(定数)=切り管寸法
あくまで一般的な継手の算出方法でメーカーなどによって多少異なる場合もあります。
では、余談から現場に戻ります。
正確な図面の位置に配管も終わりまして、通気管の配管も完了しました。あとは建築工事様に引き渡し、基礎内の埋め戻し完了後ベースコンクリートの配筋、コンクリート打設後のさぎょうになります。
配筋後内部配管検査を立会いしていただきます。
とりあえず一息入れられそうです。
建物の上棟後タイル工事が入り、タイル目地が入る前に床上掃除口やら床上排水トラップなどを天端調整し、金物を設置します。
インパクトドリルに接続できるインナーロータカッターが大活躍します。
このツールはパイプの内側から外側に向かって切断できる工具です。切削時に切り粉がたくさん出るので掃除機必須です。
いやー最近は充電工具の進化でいろんな工具がコードレスで使用できてありがたい時代になったものです。リチウムイオン充電器のおかげでしょうかね。
各衛生器具設置前の材料検査の状況です。
盗難防止や置場の関係で材料屋さんでの検査にいたしました。
写真はごく一部ですがすごくたくさんの器具があります。
これは取付にかなりの時間を要しそうです。
器具設置位置に図面より下地補強を入れ、壁が仕上がったのち器具を取付の作業に入ります。
この際レーザーレベルが大活躍いたします。最近ではレーザーレベルの単価が下がり、だいぶお求めやすい金額になってきました。
先ほどのリチウムイオン電池関係、そしてこのレーザー工具、そのほかパソコン、タブレットなどの電子機器。あとLED製品も目覚しい進歩がございます。
我々建築、土木関係の企業にこれほどまで技術の恩恵が受けられるようになるとは想像すらできないことでした。
写真は多目的トイレ内の洋便器右側の埋め込み手洗い器とその周辺機器です。
ウォシュレットリモコン等はAC100V使用で一般向けの電池仕様ではなく電池交換不要となっています。
この狭いスペースにこれだけの器具がつくのですから、図面を何度も書き位置やら取り付け情報などを検討してやっと器具取付けとなりました。見えない苦労が多いです。
次の写真は同トイレ内のオストメイトという見慣れない器具の設置途中のフレームだけの写真です。
これまた2人で丸一日取り付けに掛かってしまいました。
うわさには聞いていたのですがかなりのつわものです、これ。
お出かけになった際に見てみてください。内部に電気温水器も搭載していてお湯も出るんですよ、これ。
次の写真は男子トイレ内の小便器設置途中の写真です。
腰壁とタイルの段差が懸念されましたが、難なく取り付けできました。位置もピッタリです。
苦労したのは壁フランジを取り付ける際の下穴です。
タイルが硬くてなかなか空きませんでしたが、磁器タイル用のダイヤモンドホールソーきりで打ち水をしながら時間をかけて穴あけをしました。
そろそろ紙面の関係上説明を急がないといけないのですが、女子トイレのマーブライトカウンターです。これはオーダーで受注生産なので、カラー、幅、水栓位置など事前に打合せをしてオーダーしました。
化粧鏡は養生シートされていますが、ステンレス製の鏡面加工製品です。絶対割れません。
そして最後に完成の写真を掲載します。
ですがあえて内部の写真は掲載しません。
実際に行って見ていただきたいからです。場所は富士市原田公園内の一番小高い場所にあります。
2棟の東屋の中間に位置する和食のそば屋さんの様な建物で、行けばすぐにわかります。